Aleksey Shklyaev は大事な任務を負っています。Viki はそんな彼の任務の遂行のお手伝いをしています。彼のミッションとは、Berykton Ludという世界中の翻訳家の集まりのリーダーとして、ほとんど知られていないロシアの方言であるウドムルト語の保存をすることです。
ウドムルト語は、旧ソビエト連邦時代に55万人ほどが話していた方言です。残念ながら、この言語はロシア政府からの支援がもらえず、今では、ウドムルト語で書かれた本はほんの数冊しか残っていません。またウドムルト語でのテレビ放送も1日数時間のみとなってしまいました。
Aleksey氏のグループには、モスクワ、イタリア、フィンランド、エストニアなどを拠点とする技術者、科学者、医者や学生などが参加しています。彼のグループは、ウドムルトの文化を継承するために、ウドムルト語をVikiの字幕言語リストに追加してくれるように依頼してきたのです。Berykton Ludの他にも10以上の組織が、同じように豊かな文化、言語そして歴史の継承を目的として、Vikiに働きかけてきています。
本日、Vikiとその親会社の楽天は、Living Tongues Institute for Endangered Languagesと提携して、新しく絶滅危機・新興言語プログラムというプログラムを立ち上げました。このプログラムで、絶滅の危機にある言語を、コミュニティが保存また再活性化することができるように支援していきたいと思っています。Living Tongues チャンネルでは、VikiのパートナーであるLiving Tongues Institute for Endangered Languagesの素晴らしい活動についてもっと読むことができます。
現在、ウドムルト語は、Vikiの字幕言語リストに追加されています。ウドムルト語のような絶滅が危惧されている言語は、Vikiで見ることができる200言語の25パーセントにあたります。
Aleksey氏のグループはVikiを見つけたとき、とても興奮したそうです。すでにVikiがライセンスを取得済みの映画やテレビ番組は、ウドムルト語の翻訳者の素晴らしい土台となったからです。そうやって、ウドムルト語は地球上のたくさんの人に知られる機会が与えられたのです。「協力作業にもってこいです。」とAleksey氏は語ります。